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一酸化炭素(CO)中毒と不完全燃焼について（トピックス15）
2022年08月24日
＜一酸化炭素中毒について＞
一酸化炭素中毒(CO中毒)とは、
COを吸い込むことにより
酸素が身体に行き届かなくなり、
酸欠状態になることです。
COが肺から血中に取り込まれると、
血中のヘモグロビンと
強く結合してしまいます。
これにより、ヘモグロビンが
体内に酸素を運べなくなり
酸欠状態になっていきます。
酸素(O₂)よりもCOの方が
ヘモグロビンとの結びつきが強いのです。
このとき、頭痛・めまいから始まり、
吐き気、息切れと続き
意識が遠のき、最悪の場合死に至ります。
非常に恐ろしいことに、
COは無色無臭でわかりません。
また不完全燃焼で発生する気体のため、
CO中毒はどこでも起こりえます。
ですので、中毒症状を知っていることで
危機は回避できると思っています。
＜不完全燃焼について＞
一酸化炭素(CO)は、炭素を含む物質が
不完全燃焼したときに生じる物質です。
完全燃焼すると、二酸化炭素(CO₂)が生じます。
不完全燃焼と完全燃焼の違いは、
燃焼時の酸素量が関係しています。
十分な量の酸素があれば完全燃焼をし、
不十分であれば不完全燃焼を起こします。
ここで重要なのは、
燃焼時に酸素を十分に補うことです。
そのために必要なことは
給気や排気を十分に行うことです。
つまり、十分な『換気』が必要なのです。
ガス漏れ警報器と同様に、
CO警報器や業務用換気警報器もございます。
ご入用の際はご相談ください。
＜最後に＞
何故、火事に気付いた人が
現場から逃げ出せないか。
その原因の一つが、CO中毒だと思っています。
COを多く吸ってしまい、
気づいた時には身体が動かなかった。
建物の外へと逃げる途中、
COを吸いすぎて失神してしまった。
こういったことが起こっていると想像できます。
一酸化炭素中毒は身近にある危険ですから、
心に留めておいていただければと思う次第です。
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